2012年07月14日

ピットブルテリア

北アイルランド・ベルファスト(CNN) 北アイルランドの中心都市ベルファストの市議会は11日、世界の愛犬家から集まった助命嘆願を振り切る形で、禁止規定に違反して飼育されていた飼い犬を殺処分したと発表した。

処分に至ったのは、「違法かつ危険な犬種、ピットブルテリアの一種」と市議会が決断した7歳の「レノックス」。

躾も行き届き、家族に可愛がられていたと語るのは飼い主のキャロライン・バーンズさん。

しかし北アイルランドではピットブルテリアの飼育が禁止されており、市議会に見とがめられて2年前に野犬捕獲員に連れて行かれた。

これに対して世界の愛犬家から非難が巻き起こり、「レノックスを助けて」と訴えたバーンズさんの呼びかけに応えて著名人や政治家などを含む20万人がホームページの助命嘆願に署名。

動物愛護団体の活動は海外へ広がり、米ニューヨークの英国領事館とアイルランド領事館前でも助命嘆願集会が開かれた。

裁判にも持ち込まれたが、北アイルランドの最高裁は6月、レノックスの殺処分を命じた下級審の決断を支持。

市議会はこれを受けて処分実行に踏み切った。

市議会ではピットブルテリアについて「予想不可能で極めて危険な犬」だとする専門家の意見を添え、一般人の安全を優先する必要があったと強調している。

短文投稿サイトのツイッターに北アイルランドのロビンソン第1首相は「愛犬家としてこのような結果は非常に無念だ」「選択肢を検討し、引越しさせるべきだった。なぜ命令を代替措置なしで実行したのか」と投稿した。

バーンズさんは「市のやり方には強い憤りを感じる。レノックスにお別れを言うことさえできなかった」と失意している。






Posted by noppokun185blog at 23:10

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